【清水】連敗もFWオルンガも止める 今度こそ400勝だ

スポーツ報知
柏戦に向け調整する清水・ドゥトラ

 3連敗中のJ1清水エスパルスは5日、ホームで柏と対戦(アイスタ、午後6時)する。チームは4日、三保での非公開練習の冒頭を報道陣に公開した。前節川崎戦(8・29、0●5)は今季ワーストの5失点で、総失点もリーグ最多の29失点。柏には得点ランク首位(14得点)のケニア代表FWオルンガ(26)がおり、クラモフスキー監督(41)は警戒。復帰予定のDFバウド(28)らの守備から、J1通算400勝目につなげる。

 3戦12失点と守備が崩壊中の清水が、オルンガを抑え勝利をつかむ。得点ランクで2位の浦和FWレオナルド(23)に5点差をつける活躍を見せているだけに、クラモフスキー監督も「非常にダイナミックな選手」と実力を高く評価する。オルンガは、3―0で勝利したルヴァン杯準々決勝(2日、対C大阪)は出場なしで休養十分。1日の練習後、GK大久保択生(30)は「個が強い。90分通して(警戒を)続けるしかない」と強力助っ人との戦いに向け口元を引き締めた。

 清水は前節休養したバウドとFW後藤優介(27)が復帰予定。バウドは対人や高さに強いセンターバック(CB)。後藤は無得点だがトップ下からの守備で献身的なプレーを見せている。今週は守備の改善に時間を割いており、指揮官は「ポジショニングを修正できた」と柏封じへ自信をみせた。

 柏は1日、DF高橋祐治(27)の長期離脱を発表。以前から複数のCBが離脱しており、本職でない選手が代役を務めるなど緊急事態となっている。さらにルヴァン杯C大阪戦から中2日の柏に対し、清水は中6日と日程面も有利。FWドゥトラ(32)は「しっかり相手のことを把握する。ピッチに立てば自然と力は出るので、点を取りたい」。アドバンテージも武器にゴールに襲いかかる。

 9節札幌戦(8・8、3〇1)で王手をかけた史上6クラブ目のJ1通算400勝も、以後4試合で1分3敗と足踏み中。指揮官は「(3度目ならぬ)5度目の正直にしたい」とホームでの勝利を誓った。(山田 豊)

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