メッシ バルサ退団から急転、残留を表明「愛するクラブと裁判で争いたくない」

スポーツ報知
自宅で「ゴール」のインタビューに応じたメッシ(提供写真=ロイター)

 スペイン1部・バルセロナに退団の意思を伝えていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)がチームに残留することを表明した。サッカー専門サイト「ゴール」が4日に伝えた。

 メッシは同メディアのインタビューに「愛するクラブと裁判で争いたくない」と話し、残留を明言。クラブ退団が取り沙汰される中で家族全員が泣いていたといい、子供たちから「バルセロナから去りたくない」などと言われたことも明かした。クラブの公式ツイッターでは「僕は最善を尽くす。僕のバルサへの愛は決して変わらない」とメッシの言葉を伝えた。

 来年6月まで契約が残っているメッシは、先月25日に退団を希望する文書をクラブに送付。メッシ側はシーズン終了時に一方的に契約を解除できるとする条項について、今季は新型コロナの影響でシーズン終了が8月に延びたため、現時点でも有効と主張。クラブ側は条項は失効し、契約解除には7億ユーロ(約875億円)の違約金支払いが必要と主張し、平行線をたどっていた。リーグはクラブの見解を支持していた。法廷闘争で争う手段もあったが、メッシは望まなかった。

 メッシはクラブ愛を強調した一方、バルトメウ会長(57)に対する不信感を強調した。「僕はクラブ、特に会長に退団したいと1年を通じて言ってきた。クラブは若い選手や新しい選手が必要だし、僕のバルセロナでの日々は終わったと考えていた。会長は『シーズン終了後に退団するかどうかを決めていい』と言っていたが、結局その約束を守らなかった」と主張。残留した理由について「会長から、移籍金7億ユーロの支払いだけが退団の唯一の方法だと言われた。それは不可能だ」と話した。

サッカー

×