Ｊ１横浜ＦＣのＭＦ松尾佑介（２３）が２４日、オンライン取材に応じた。次節の２６日にホームで対戦する浦和・大槻毅（４７）は浦和ユース時代の恩師。「恩返しする意味でも、『自分は今、こんなにできます』というのを出して、チームとしても勝てるように」と誓った。

　ユース時代には大槻監督から厳しく指導を受けた。松尾は「ボロボロに言われた。『お前を見てるけど、お前の良さは何一つ分からない』とか」と当時の言葉を振り返った。ただ、大槻監督の指導により「自分でも特徴がはっきりしない選手だったが、自分で考えるきっかけになった」と振り返り「反骨心でユース３年間成長できた」という感謝の思いがある。

　ここ３試合、左サイドで得意のドリブル突破を見せ、存在感を示している。浦和の右サイドバックには、ユース時代の後輩ＤＦ橋岡大樹（２１）が出場することが予想される。松尾は「毎試合相手の右サイドバックとやり合う気持ちでいる。やるか、やられるかの覚悟でやっている。そういう意味では何も変わらない」。後輩との対戦へ熱い言葉を口にした。

　２３日には、２３歳の誕生日を迎えた。「ゴールは毎試合決めたいと思っている。Ｊ１初ゴールを待ってくれている人のためにも決めたい」と誓った。「間違いなく１年前より、今の僕は自分の想像を上回る速度で成長して大きな舞台に立てている。これからが楽しみ」と自らに期待を込めた。