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「J1のニュースに長崎って名前を出そう」ルヴァン杯GS突破に導いた手倉森監督の手腕とチームの一体感

カテゴリ:Jリーグ

藤原裕久

2019年05月28日

選手を刺激した手倉森監督の言葉

今季から長崎を率いる手倉森監督。リーグ戦では15節を終えて、首位と勝点6差の7位とまずまずの位置につける。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 ルヴァンカップのグループステージ6節、V・ファーレン長崎は横浜F・マリノスを破り、昨年に続く2度目の参加で初のグループステージ突破を達成した。グループステージの4節ではホームで札幌に6点を奪われ、続く5節でも湘南に敗れていただけに、グループステージ敗退の危機から一転しての2勝2分1敗の2位通過という結果は、大健闘と言っていいだろう。


 それでも、今季の目標があくまでJ1昇格であることを考えれば、ルヴァンカップを勝ち上がり、試合のスケジュールをタイトにすることは得策ではないという意見もあるかもしれない。そういう意見に対して、手倉森監督はルヴァンカップを戦う前から一貫してこう語ってきた。
 
「過密日程だからルヴァンカップを戦うのはハンデなのかって選手たちに話をしました。個人の力とチーム力を高め合えるチャンスだと考えてルヴァンを戦おうと。J1のニュースに長崎っていう名前を出そうと。そのためには勝つしかない。J1でもやれる力があるというニュースが、サポーターを増やすしね。そういうのを作るのも我々の仕事だ」
 
 ルヴァンカップを強くなれるチャンスの場として戦った長崎。その積極的な姿勢こそがグループステージ突破の原動力であったと言っていいだろう。同時にそこへ向けての入念な準備、それに応える選手たちの活躍があったことも忘れてはならない。
 
 リーグ戦とカップ戦を同時に戦う難しさは予想以上だった。中3日、ときには中2日で公式戦が行なわれるスケジュールの負担は移動面だけにとどまらない。当然、コンディション調整の難易度は跳ね上がり、リーグ戦とカップ戦へ向けた分析とトレーニングへの準備はタイトさを増す。本来、リーグが開幕してからの数試合は、シーズン前に準備した戦術や選手の組み合わせについて、公式戦を戦いながら修正・強化していく時期であるが、その時間すら確保するのが難しかったのが実情だ。
 
 これらの問題を少しでも軽減するために、チームはあらゆる努力を惜しまなかった。早川直樹フィットネスコーチと吉満樹フィジカルコーチは、役割を分担しながら徹底的に選手のコンディション調整を進め、手倉森監督もトレーニングの負荷を慎重に設定した。クラブも移動の負担を少しでも軽減するために、アウェーが続くときにはホームに戻らずトレーニングできるように手配。さらに手倉森監督がアウェーへ遠征中でも、トレーニングの流れを中断させないように、リーグ戦要員を吉田恵ヘッドコーチ、カップ戦要員を原田武男コーチがそれぞれ分担して担当。ベンチ入りもリーグ戦・カップ戦ごとに両コーチが入れ替わる徹底ぶりで、チームの一体感を損なわないことに配慮した。
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