J1にも観客戻った!川崎MF家長が御礼2発 暫定首位、再開後ホーム3連勝呼んだ

 前半、ヘディングで先制ゴールを決める家長(右から2人目)=撮影・棚橋慶太
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 「明治安田生命J1、川崎3-1柏」(11日、等々力陸上競技場)

 5000人の制限付きながら約4カ月半ぶりに観客を入れて実施した。川崎はMF家長昭博(34)の2得点などで柏を3-1で下し、3連勝で勝ち点を10に伸ばした。

 等々力にサポーターが戻って来た。有観客の再開の一戦。4724人が集まったスタンドから、レフティーのプレーに対して大きな喝采が送られた。一昨年のMVP男、MF家長が躍動した。

 まずは前半40分、右CKからの流れてきたボールを頭でたたいて先制点。その2分後にはカウンターから利き足とは逆の右足で、相手DFの股間を抜く強烈なミドル弾をたたき込んだ。試合後には「頭のゴールは入れるだけ、右足のは股間を狙っていたわけではないのでラッキーだった」とぶっきらぼうに振り返る。それでも久々に集まったサポーターに対しては「拍手してもらうのは選手としてありがたい。声援とか、皆さんの声で頑張れたり、励まされたりする。お客さんの前でプレーするのはあらためて大事だなと」と素直な心情を語った。

 スタンドでは生観戦を待ち望んでいたサポーターが距離を取って着席。クラブ側も声援ではなく、タオルマフラーを掲げたり、好プレーに拍手を送るスタイルを提唱した。ゴールシーンはもちろんのこと、素早い切り替えや効果的な守備、さらには柏のゴールにも拍手が降り注いだ。

 新型コロナウイルス感染症は、首都圏を中心に再び感染が拡大傾向。多くのスタジアムでは観客の上限が5000人となるが、Jリーグによるとチケットの売れ行きは思った以上に緩やかだったという。サポーターの慎重な姿勢の表れだが、この試合は数日で完売。待ち焦がれていたというのもまた、サポーターの素直な心だ。

 Jリーグを見に行ける週末。日常に向けてまた一つ前進した。

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