浦和レッズの大槻毅監督(47)が有観客の開始となる12日の鹿島アントラーズとのホーム戦を待ち望んだ。

10日にさいたま市内で臨んだ非公開練習後、オンラインで会見。リモートマッチ2試合を終え、ようやくファン、サポーターを迎えることを受け「明後日は少しずつではありますが、また1歩、日常とか以前に戻るフェーズにきたかなと。難しい状況は承知の上ですが、シンプルに、サポーターのみなさんが来てくれるのはうれしいです」と素直に喜び、歓迎した。

ガイドラインにより声援はないものの、スタジアムに上限5000人の観客が入ることで観客席の景色も変わる。サポーターの姿を直接見るだけでもチーム全体が引き締まることが予想される。無観客の状況よりもホームのアドバンテージが出る環境になるのも間違いない。大槻監督は「サポーターの応援の熱とか、いつも意識しながら今までやってきたことをゲームで表現できればと思います」との決意を口にした。

浦和は2勝1分けで3位にいる順位とは対照的に鹿島アントラーズは開幕から3連敗中。現在、最下位と結果が出ていない相手との対戦になるが、大槻監督は警戒心を強めている。「鹿島は鹿島だと思う。これまでの結果とかで判断することはない。全力で戦いにいく。これまでもいってきたが、主体的にやりたい」と明かしていた。【藤中栄二】