FC東京は9日、日本代表MF橋本拳人(26)がロシア・プレミアリーグのロストフに完全移籍することを発表した。

18日の浦和戦が最後の活動日で、メディカルチェックを経て正式契約となる。

橋本は東京ユース出身で12年にトップ昇格。13年からロアッソ熊本に期限付き移籍し、15年に東京に復帰した。J1通算130試合14得点、J2通算60試合無得点、J3通算5試合1得点。19年に日本代表に初選出され、国際Aマッチは7試合無得点。

橋本はクラブを通じ「10歳でFC東京のサッカースクールに参加してから約17年間、僕の人生のほとんどを『FC東京の橋本拳人』として誇りをもって生きてきました。そして2018年から石川直宏さんの18番を背負わせてもらい、チームの象徴となる選手を目指していた中で、今回、子どもの時からの夢である海外移籍を決断することにしました。僕の海外挑戦という夢を後押ししてくれたクラブ、そしてサッカーを始めてから僕を指導してくださった指導者の方々に本当に感謝しております」とコメントした。

続けて「プロに入ってから今までを振り返ると辛いこと、悔しかったことなど多くの困難がありましたがすべてを乗り越えられたのは、自分を支えてくれた家族、チームメイト、スタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんの応援のおかげです。小平グランドや味スタでみなさんとお会いできないと思うと、とても寂しいですが、新天地でも自分らしくこれまで培った『FC東京魂』『青赤魂』をもって挑んでいきたいと思います! 僕の活躍が日本まで届くように頑張りますので、これからも気にしてもらえたら嬉しいです!」と新天地での活躍を誓い、「最後になりますが、FC東京に関わる全てのみなさま長い間本当にありがとうございました。FC東京の優勝を心から願っています」とエールを送った。

ロストフは1930年創設。今季はリーグ戦は3試合を残し5位につけている。

◆橋本拳人 はしもと・けんと。1993年(平5)8月16日、東京都生まれ。東京の下部組織から12年にトップ昇格。13、14年はJ2熊本に期限付き移籍しプレー。15年に東京に復帰し、19年3月に日本代表に初選出。19年はJリーグのベストイレブンに初選出された。183センチ、76キロ