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古巣戦に臨んだ横浜FC下平監督は初勝利で攻守で手応え「一体感があった」

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下平隆宏監督は16年途中から18年途中まで柏の指揮官を務めていた

[7.8 J1第3節 柏1-3横浜FC 三協F柏]

 相手のいいところを消す戦術に長けた柏レイソルネルシーニョ監督だが、この日は準備した策が「ハマらなかった」。横浜FCの3-3-2-2に合わせるように、今季初の3バックを採用。「今日のゲームは相手のウイングバックが攻撃の起点だと読んでいた。サイドを気にした分、守備のオーガナイズが揃わず、コンパクトにすることができずそこを使われた」と指揮官は試合を振り返った。

 柏はリーグ再開後2連敗。「(前節の)FC東京戦については結果こそ負け(●0-1)だったけど、技術的な部分、戦術的な部分も含めて、ポジティブな要素もあった。ただ今日のゲームは我々としてはなにもできなかった」。ネルシーニョ監督は厳しい表情だった。

 一方、「リスペクトしているチーム」だという古巣戦に臨んだ横浜FC下平隆宏監督は、「タフな90分のゲームを勝てて、J1昇格初勝利でうれしく思っています」と声を弾ませた。

「レイソルの選手がボールをとれずイライラしているのは感じた」と内容にも手応えを感じている。中断期間中の取り組みが奏功したと指揮官は明かす。「去年の形を継続して、開幕(△1-1神戸)は勝ち点1をとったけど、かなり苦しいゲーム。このままいっても、というところでコロナで中断して思い切ってやってみよう」とビルドアップにこだわった。「パーフェクトにはいっていないけど、ロク(GK六反勇治)からこわがらずにボールを持って、センターバックの田代真一、(ボランチの)佐藤謙介でチームをリードしてビルドアップできました」

 守備でも前線からのプレスで柏を苦しめた。FW斉藤光毅の先制点は敵陣でボールを奪ってからのショートカウンターだった。「得点も自分たちの狙いの形。最後もみんなが体を張った。チームが声をかけあって、一体感を持ってやっている感じがあった」(下平監督)。13年ぶりのJ1で、まずは白星をひとつ挙げた。

(取材・文 奥山典幸)
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