「明治安田生命Jリーグ」はJ1の9試合がリモートマッチ(無観客)で行われ、C大阪はMF奥埜博亮(30)らの得点で清水に2-0で快勝。開幕から唯一の3連勝とした。
ビリケンさんの無敗伝説に背中を押され、再開後初のホームで桜のユニホームが躍動した。ロティーナ監督の選手起用も当たり、C大阪が清水を一蹴。2017年の第20節以来、実に1068日ぶりの単独首位に指揮官もご満悦だ。
「もちろん、(ビリケンさんが)少しの運を運んでくれたね。きょうの勝利が完全に理解できました」
この日、ベンチ入りした幸運のビリケンさんは08年からの7度の来場で7戦無敗を誇る。後半26分。ペナルティーエリア内で左足を振り抜き、2試合連続ゴールが先制点となったFW奥埜も「ベンチに帰ったら、座ってましたね。ビリケンさんのおかげかも」と感謝した。
途中出場のDF片山が同40分にJ1初得点で突き放し、ロティーナ監督の選手起用も冴えた。実は試合後に報道陣から聞かされるまで神様の来場を知らず「コーチが伝えてくれれば…。アシスタントコーチに罰金を科したいね」。7季ぶりの開幕3連勝でスタートダッシュに成功。ビリケンさんの顔もニッコニコだったはずだ。(新里公章)