J2アルビレックス新潟は3日、聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで約1時間半の練習を行った。豊富な運動量で右サイドからチャンスを作り出すMF大本祐槻(25)はサッカーができる喜びとファンへの感謝を胸に、27日のリーグ再開へ向け、準備を進めている。

この日の練習は、攻撃の戦術確認がメイン。大本は「チームも個人も戦術理解は深まっている。早く実戦で試したい」と再開を心待ちにしている。自身の特徴であるスピードに乗ったドリブル突破やクロスについても、「ケガを気にすることなく思い切りボールを蹴れているし、走力も問題ない。コンディションは良い」と明るく話した。

好調の要因は活動休止中から取り組み始めた「ヨガ」だ。以前から続けるケガ予防のストレッチに、筋肉の柔軟性向上を目的としたヨガを加えたことで、股関節周りの可動域がさらにアップした。大本は「無理な動きにも対応できるようになってきているし、課題にしているクロスの精度向上にもつながる。少しずつ効果は出ているかな」と手応えをつかんでいる。

また、大本は後援会の5月度の「クラブ緊急支援特別募金」が2118万円集まったことに感謝した。「多くの人に支えられてサッカーができていることをあらためて感じたし、幸せなこと。感謝はプレーで返したい。昇格に向け、再開戦から勝利を続けられるよう、全員で準備をしっかり進めたい」と決意を新たにした。【小林忠】