日本サッカー協会(JFA)が3日、来年開幕予定としていた女子プロリーグについてのオンライン会見を行い、田嶋幸三会長をはじめ、今井純子女子委員長、佐々木則夫女子新リーグ設立準備室長、なでしこジャパンの高倉麻子監督らが出席した。主な概要は以下の通り。

◆名称 「WE(ウィー)リーグ」。「Women Empowerment League」の略で、女子プロサッカー選手という職業が確立され、リーグを核に関わる全員(WE)が主人公として活躍する社会を目指す思いを込めた。ロゴの「・(ドット)」はサッカーボール、日の丸をモチーフとし、さまざまな団体、企業、取り組みとの連係やつながりを表す。

◆開幕 21年9月。ホーム&アウェイ方式による総当たりリーグ戦を行い、翌5月ごろ終了予定。男女の国内リーグを通じて初の秋春制を採用。今季のなでしこリーグ終了後、来年の上半期の同リーグ開幕まではプレシーズン大会の開催を検討中。

◆参加チーム 1年目は6~10チームで開催予定。7月末に参入募集を締め切り、審査の上、10月上旬には決定予定。今後の新規参入は認めるが当面は降格なし。なでしこリーグ以外のクラブでも参入できる。入会金、年会費ともに2000万円。

◆待遇 男子にはない最低年俸(270万円)を設定。プロA契約選手5人以上を含むプロB、C契約選手、計10名以上と契約を締結しなければならない。外国籍選手は5人まで登録可能(試合出場およびベンチ入りも合計5人まで)。

◆チーム名 事前にリーグの承認を得た場合、チーム名、呼称にはスポンサー名、ブランド名等を含めることができる(ネーミングライツの認可)。また略称(原則4文字)には地域名を入れなければならない。

◆ホームスタジアム 椅子席(個席が望ましい)で5000人以上(雨にぬれない場所に、車椅子席および介助者席、近くに多目的トイレおよびスロープの設置を含む)収容可能な施設であること。芝生席は観客席とみなされない。ピッチは原則、天然芝およびリーグが認めたハイブリッド芝が望ましいが、女子サッカー普及等の観点から、事前に承認を得ればJFA認定人工芝ピッチであれば使用可能。

◆観客動員 1試合平均約5000人を目指す。(なでしこリーグの1試合平均は約1200人)。