日本サッカー協会は3日、オンラインでの記者会見で、2021年に新設される女子プロリーグの名称が「WE(ウィー)リーグ」に決まったと発表した。「WE」は「Women Empowerment」の略で、女性の活躍を意味する。 女子日本代表「なでしこジャパン」の強化、女性プロスポーツを根付かせることのほか、女性活躍社会のけん引役を目指す。同協会の田嶋幸三会長は「サッカーのフィールドから社会を変えたい」と意気込みを語った。
現行のトップリーグであるなでしこリーグや男子のJリーグと異なり、欧州のリーグに合わせて「秋春制」とし、初シーズンは21年9月に始まり、22年5月ごろ終了の予定。海外選手の獲得や日本選手の欧州移籍に有効としている。6~10チームでスタートし、アマチュアで存続するなでしこリーグへの降格は複数年は実施しない。
参入基準も公表され、保有選手は原則年俸上限のないA契約5人以上、上限があり最低年俸270万円以上のB、C契約10人以上が必要。チーム名に地域名は必須で、企業名を加えることも認める。コーチングスタッフ、役員にそれぞれ女性を1人以上含み、3年以内に職員の半数以上を女性とすることも求める。
参入申し込みは7月で締め切り、10月に参加クラブが発表される。「なでしこジャパン」前監督の佐々木則夫設立準備室長は、仮申請を受け付けた5月末時点での参入希望団体数が「30弱」あることを明らかにした。