静岡県内の高校で部活動が段階的に再開された1日、昨年の県選手権で準優勝した富士市立サッカー部も、約3カ月ぶりに活動を再開した。

午後4時過ぎから、同校グラウンドで約2時間半のメニューを消化。給水ボトルの使用中止や部室の利用制限など、新型コロナウイルスの感染防止策を講じた中で汗を流した。

再開初日は部員112人を8チームに分け、各チームごとにトレーニングを実施。ランニングやシュート練習、パス回しなどを行った。DF勝又大翔(だいと)主将(3年)は「ずっと練習をやりたかった。1人ではできないことができるし、みんなとできて良かった」と、声を弾ませた。

休校期間中に全国高校総体、県総体の中止が決定。同校が所属するU-18プリンスリーグ東海も現時点では、開催が決まっていない。杉山秀幸監督(47)は「1年生とコミュニケーションが取れるし、少しでもモチベーションの維持になれば」と願い、今後は週末に同校独自の“大会”を開催。この日組み分けされた8チームを2組に分けてリーグ戦を行い、順位決定戦も行う。

勝又は「(今秋の県)選手権でリベンジして全国に行くことが目標。開催されると信じて、気持ちを切り替えてやっていきたい」と、前を向いた。【前田和哉】