J1ベガルタ仙台が1日、仙台市内で全体練習を再開し、ランニングや11対11でのハーフコートのミニゲームなど約2時間行った。

新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言が解除され、5月18日からグループ制で実施していたが、この日から全員でのトレーニングに切り替え。さらにコロナ対策を徹底した上で、2月24日以来3カ月ぶりに報道陣に公開。練習後には主将のDFシマオ・マテ(31)、木山隆之監督(48)らがオンライン取材に応じた。

7月4日にリーグ戦が無観客で再開される。久々の全体練習にマテは「自分たちのやるべきことに戻れてうれしい」。コロナの影響で「いつもと違う状況、難しい時期だと思うが、キャプテン、年長者としてしっかり声をかけ、いい雰囲気を作りたい」。仙台加入前に在籍したアルアハリ(カタール)では「1シーズンほぼ無観客で、家族ぐらいしかスタジアムに入れなかった」と経験談を明かし、モチベーションを高める重要性を説いた。

木山監督は来月のリーグ再開を歓迎した。「日本中ですべてが解決されたわけではないが、サッカーをやれる日が来るのはうれしく思う」。練習も3週目に入り、試合までの残り1カ月は着々と準備を進める。それでも「いろんなことが起こるし、少しどっしりと構えて柔軟に対応していけたら」。3月末から全体の活動が休止し「約2カ月のブランクがある。そこに関してはもう少し時間をかけて戻していきたい」と話した。

また同監督は右膝半月板の損傷で2月10日に母国スペインで手術し、全治6カ月の診断を受けたMFクエンカについても語った。現状は入国制限などあり、来日時期は未定だが「向こう(スペイン)のドクターと相談しながらになるが、ある程度(コンディションが)戻ってきて、こっちで動いていけるめどは立っていると思う」と説明した。【山田愛斗】