北海道コンサドーレ札幌が1日、札幌・宮の沢で全体練習を再開した。4月13日以来49日ぶりに選手やスタッフがそろって汗を流した。

練習後、ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)とMF宮沢裕樹主将(30)がオンライン取材に対応し、7月4日のJ1リーグ再開へ、ハードな練習で準備することを宣言した。

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青空のもとで札幌が再スタートを切った。体幹トレーニングやボール回し、インターバル走などで、落ちた体力の回復に努めた。ペトロビッチ監督は「ようやく全員で顔を合わせてトレーニングできたことを非常にうれしく思う。みんなが元気な姿を見られてハッピーだ」と笑顔。息子のような選手たちと久しぶりに会えた喜びをかみしめた。

7月4日のリーグ再開までの約1カ月で、再びチームを作り上げていかなければならない。「サッカーは走ることがベースなので」と、今週はこの日のようにランニングメニューを取り入れながら、足腰を鍛え上げる。6日以降は2部練習を行いながら、紅白戦でゲーム感覚を取り戻すことを想定。「戦術を反復しながらプレシーズンと同じように準備していきたい。今季はおそらく過密日程のなかでシーズンが続いていくだろう。準備期間はハードなトレーニングをして、それを乗り切れる体づくりをしなければならない」と、キャンプのように追い込んでいくつもりだ。

総力戦を誓う。過密日程だからこそ「できるだけ多くの選手にチャンスを与えたい」と、選手を入れ替えながら戦っていくつもりだ。今季は降格はないものの「チームの底上げをしながら上を目指して戦っていきたい」と指揮官が言えば、宮沢も「目指すところは、中断前と変わらない」。チームで目標を再確認し合った。

サポーターへの思いをあらためて言葉にすることで、士気を高める。「私にとっては日本一のサポーターだ。再び力を合わせて戦っていきたい。よりいい戦いをして、より多くの勝利を重ねてみなさんの応援に応えたい」と同監督。宮沢は「現地で応援はできないと思うけど、声援は常にあると中断期間に感じた。みなさんと一緒に戦っていく」と、画面越しでも伝わる熱いプレーを約束した。【保坂果那】