J1柏レイソルが1日、約2カ月ぶりにチーム練習を再開した。この日は時間差で4グループに分かれ、体幹、フィジカルトレーニング、パスやシュートどボールを使ったトレーニングを行った。選手が大人数にならないよう、練習場に来る時間、グラウンドに出る時間も細かく設定し「3密対策」が練られた。来週は2グループでの練習が予定され、全体練習はもう少し先になるという、

練習後、主将のMF大谷秀和(35)がオンラインで取材に応じ、チームメートと直接顔を合わせての練習に「なかなかボールを蹴る機会がなかったので、短い時間でしたけど充実した時間でした」と振り返った。また、7月4日の公式戦再開に「今はその決まった日に向けて準備したい。サッカーができるのは純粋に喜びではあります」とサッカーがある新しい日常への喜びを口にした。

活動休止が決まった当初、練習場が使用できず、大谷は自宅でトレーニング環境を整えるため、自転車型トレーニング器具と、簡単な器具を購入。最低限の有酸素運動と筋トレを続けてきた。その後、チームが練習場を開放し「背番号が奇数の日」「偶数の日」と人数が制限された中で、自主トレーニングをできるようになったという。「自分は、なるべく距離を走るようにして体力を最低限、落とさないようなトレーニングを積んできました。家の中でできることが多くあったなという新たな発見もありましたけど(笑い)。クラブが2日に一度、グラウンドを使わせてくれたのは助かりました」と話した。

活動休止期間中も、再開したときに備え、リモートで戦術的なミーティングも行われていた。今季、ネルシーニョ監督が選手へ示した目標は「勝ち点70が最低目標」。今季は「降格なし」などのレギュレーションが変わるが、大谷は「目標はシーズン最初と同じ」とキッパリ。首都圏は緊急事態宣言の解除が遅れ、チーム練習も他地域に比べ遅れての再開になった。約1カ月の準備期間となるが、大谷は「本当のシーズンオフよりも体は動かしていたと思うので、1カ月あれば試合できるコンディションに持って行けると思います。リモートでのミーティングもありましたし、再開したときにはいい準備ができていると思います」と手ごたえを口にしていた。