「10番の位置で存在感を発揮」 追撃弾の“トップ下・鎌田”に地元メディア高評価

フライブルク戦にトップ下で先発出場したMF鎌田大地(左)【写真:Getty Images】
フライブルク戦にトップ下で先発出場したMF鎌田大地(左)【写真:Getty Images】

フライブルク戦でチーム2点目を挙げ、リーグ再開3試合目での勝ち点1に貢献

 元日本代表MF長谷部誠と日本代表MF鎌田大地の所属するドイツ1部フランクフルトは現地時間26日、第28節フライブルク戦(3-3)でリーグ再開後初の勝ち点を手にした。ドイツ地元紙は「スペクタクルな展開の後に残る複雑な感情」と見出しを打ち、その戦いを特集。トップ下で出場して得点を決めた鎌田について、“10番”のポジションでのプレーに高評価を与えている。

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 ブンデスリーガは現地時間16日に新型コロナウイルスによる中断を終え、シーズンを再開。フランクフルトはボルシアMGに1-3、バイエルン・ミュンヘンに2-5と連敗するなかで、ホームのフライブルク戦を迎えた。

 長谷部と鎌田はいずれも先発出場。長谷部は3バックの一角、鎌田はトップ下での出場となった。試合は前半を1-1で折り返したものの、後半20分過ぎに2点を奪われてフランクフルトは劣勢に。しかし、同34分に鎌田が相手DFのミスを突いて追撃の1点を決めると、その3分後にはアメリカ代表DFティモシー・チャンドラーが同点弾を叩き込む。試合はそのままタイムアップを迎え、激しくスコアの動く展開の末に3-3のドローとなった。

 ドイツ地元紙「Frankfurter Rundschau」は「スペクタクルな展開の後に残る複雑な感情」との見出しで、エンターテインメント性に長ける展開ながら、ホームで勝ち点3を取れなかった一戦を分析。「フランクフルトは3-3のドローに満足しなくてはならない」「残留争いの真っ只中にある」と指摘し、その厳しい現状を詳細に伝えている。

 一方で、「攻撃的に戦い、アイントラハトはようやく試合の骨格を取り戻した。ボールをディフェンスラインで回すばかりではなく、ロングボールに頼らずに連動して中盤を経由する攻撃を見せていた」と一定の評価も与えた。変化の理由には「アディ・ヒュッター監督がついに3バックに戻した」ことを挙げ、3得点を挙げた鎌田を含む攻撃陣には次のように言及している。

「フランクフルトは早速、パワーと勢いを取り戻した。ダイチ・カマダは10番の位置で存在感を発揮する術を心得ており、2トップに入った(ポルトガル代表FW)アンドレ・シウバも同様だ。セバスティアン・ローデも素晴らしいパフォーマンスを発揮していた」

 今季は右サイドでの出場が多くなっていた鎌田だが、3バック回帰に伴い、トップ下のポジションに移った。そして即座に結果を出し、なおかつプレーのクオリティーにも高評価を与えられている。チームとしても上昇のきっかけを手に入れただけに、残りのシーズンでは“トップ下・鎌田”に大きな期待が懸けられることになりそうだ。

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