緊急事態宣言の解除から一夜明けた26日、FC東京が練習を再開した。3月26日を最後に、クラブハウスでの練習は2カ月ぶりだった。密集を避けるため、この日はチームを3つのグループに分けて1時間弱の練習。スタッフはマスクを着用、練習中も選手間の距離を意識して飲み物も各自で分けるなど、感染対策へ強い意識を持った中で行われた。練習後にオンライン会議アプリ「Zoom」で取材に対応したMF東慶悟主将は「練習できる幸せを感じる」と言葉に実感を込めた。

当面はグループ別にした練習を続ける予定。同じくオンラインで取材対応した長谷川監督は「なんとなく再開が見えて、選手も積極的に取り組んでくれた」。5月に入ってからは、密集を避けながら自転車でホームスタジアムの味スタを訪れたこともあったという。「サッカーをやれるわくわく感はある。しっかりと試合ができるよう準備したい」と、リーグ再開を見据えた。

○…経験のない状況からのリーグ再開へ、不安も口にした。準備期間が約1カ月となっていることについて東主将は「最高の状態にするのは難しいこと」と率直に話した。チーム作りが急がれるが、長谷川監督も「焦ると選手のケガにつながる」と、リーグ序盤は我慢の戦いになることも想定している。今後暑い季節に入ることも考慮しながら「どういう戦い方がいいのか、これから詰めていかないといけない」と話した。