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イリチッチは“おばあちゃん”?セリエA選手たちの面白いニックネーム

アレッサンドロ・デル・ピエロ 写真提供: Gettyimages

ほとんどの選手がニックネームを持っている。自分で決める選手もいれば、チームメートが名付けることもあるだろう。そして、新たに誕生した呼び方が広まり、サポーターの間でも浸透していくパターンが一般的だ。

しかし、どういった経緯でその呼び方が誕生したのかを知らない人は多くいだろう。今回は現セリエA選手とレジェンドの面白いニックネームと、その由来をご紹介する。

ヨシップ・イリチッチ 写真提供:GettyImages

イリチッチ
チーム:アタランタ
愛称:Nonna(ノンナ・おばあちゃん)

2019/2020シーズンが開始してから新型コロナウイルスの影響で中断されるまでの間に、ヨシップ・イリチッチはアタランタの中で最も輝いていた選手と言えるだろう。しかし、彼はチームメートやコーチングスタッフから、見せているパフォーマンスに似つかわしくないニックネームで呼ばれている。ノンナ、イタリア語で「おばあちゃん」という意味だ。

ニックネームの由来を、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が明かしている。「ヨシップはいつも体中が痛いと言っている。練習が始まる前にすでに疲れたと言いながら死、にかけたような顔をしている。元気かどうか聞かれたときには、いつも”元気じゃないよ、元気じゃない”と答え、本当におばあちゃんみたいだ。穏やかな性格で誰にでも優しいという性格もお年寄りみたいなんだ」。

これはあくまでも噂だが、ガスペリーニはイリチッチが練習中にやる気を高めるために楽しいトレーニングを考えているという。スタミナ的にもレベルアップした背景には「楽しい」練習があるのかもしれない。

クラウディオ・マルキジオ 写真提供:GettyImages

マルキジオ
チーム:元ユベントス
愛称:Principino(プリンチピーノ・王子)

ユベントスのサポーターから愛されていたクラウディオ・マルキジオ。彼の愛称、プリンチピーノ(イタリア語で王子という意味をする)がプレーのエレガントさや、ハンサムな顔からきていると思っている人は多いだろう。

この呼び方を考えたのは2005年〜2007年にユベントスに所属していたフェデリコ・バルザレッティだ。練習に向かう選手はたいていジャージか楽な服を着るが、クラウディオはいつもエレガントな格好でトレーニングセンターに現れたという

ある日、バルザレッティが「なんてエレガントな格好、王子みたいだね」という発言をしてからチームメートがマルキシオのことを「王子」と呼ぶようになり、世界中のサポーターもそう呼ぶようになったという。

イルビング・ロサノ 写真提供: Gettyimages

ロサノ
チーム:ナポリ
愛称:Chucky(チャッキー・ホラー映画『チャイルド・プレイ』に登場するキャラクター)

イルビング・ロサノは笑顔が目立つ、とても明るい選手だ。まさに太陽の街、ナポリ(現在所属しているチーム)にぴったり。しかし、なぜホラー映画に出演する人形の名前で呼ばれるようになったのだろうか。その秘密はパチューカのユース時代に遡ると明らかになる。

当時ユースの寮に暮らしていたロサノはいたずらが大好きで、よく注意されていた。特に真夜中に他の選手が寝てから行動し、ホラー映画のようにチームメイトを驚かせていたようだ。

ロサノはカメラの前で自身のニックネームについて語っている。「僕は悪い子だったんだ。当時はよくチャッキーと呼ばれていたけど、まさかずっと呼ばれ続けることになるなんて…思ってもいなかったよ」。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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