アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ最終節(22日、カシマスタジアムほか)2連覇を狙うE組の鹿島が山東(中国)に2-1で逆転勝ちし、勝ち点10の同組2位で決勝トーナメント進出を決めた。前半に先制されたが、後半にFW伊藤翔(30)が2得点した。F組では既に首位突破を決めていた広島がアウェーでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に3-1で快勝。この試合を最後に退団するメルボルン・ビクトリーの元日本代表MF本田圭佑(32)はフル出場した。
伊藤劇場に観衆が酔った。2得点の活躍に、サポーターから「ショー、ショー、イトー、ショー」の大歓声だ。1-1の後半25分、自陣からの速攻でFW伊藤がラストパスを受けると、最後は右足アウトサイドでGKの上を抜き、鮮やかに決勝弾を決めた。
「ビハインドになったけど、得点できると思っていた。自分たちのまいた種で、自作自演の値千金となった」
引き分け以上で16強入りが決まる一戦。前半11分、昨年のW杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦で日本からゴールを奪った元ベルギー代表MFフェライニに、CKからヘディングで決められ、先制点を許した。