サッカーの本田圭佑（３３）が３０日、自身が代表取締役社長を務めるＮｏｗ　Ｄｏと運動通信社による定額制音声配信サービス「Ｎｏｗ　Ｖｏｉｃｅ」（ナウボイス）について、オンラインで取材に応じた。

　各界のトップランナーが音声のみのメッセージを配信し、利用者が月額定額９００円（税抜）で聴くことができる、というサービス。５月３１日までは、会員登録が不要で無料で利用できる。また、６月１日を迎えても、自動で課金されることはない。２９日にスタートしたこのサービスについて、本田は「思っていたよりも良いサービスになるなと。自分でいうのも何ですけど。自分が欲しかったサービスをつくったみたいなところもあるので」と感想を語った。

　スタート段階では、子供を意識したメッセージが多いが、「子供だけに対してのサービスじゃないわけです」と明言。「今、コロナで困っている多くの人たちに向けて」と、経済的にも困窮している“大人”も意識し、「問題を解決する発信をするのではなく、アスリートが自分の挑戦に対する考えや、普段の考え、あの時はああだった、こうだったというエピソードを話しているだけで、元気づけられるような、勇気づけられるような、自分も頑張ろうと、今の局面を乗り切ろうと思ってもらえるような感じで届ける。伝えたい層は全部ですね」と語った。

　「こういうのを話してくれたらいいなって、絶対普段は発信していない人が、普段のメディアでは発信していない内容を発信するプラットホームがあったらいいなというのでたどり着いた」のが、今回のサービスだといい、発信しやすくし、利用する側も気軽に聴けるという点を重視し、音声のみの配信とした。「子供がユーチューブばかり見て母親が止めているのを見て、それとは違う、学びもあるような質の高いコンテンツを用意したプラットホームになれればいいな」という考えも明かした。

　４月２９日のスタート時点では、本田のほか、長友佑都、テニスの錦織圭、米メジャーのダルビッシュ有、陸上・マラソンの大迫傑、ゴルフの石川遼らが登場している。本田によると、スタート時に参加したアスリート１５人のうち半数以上の人が、「直接、連絡をさせてもらって。協力してほしいということで説明させてもらった」という形で協力を得たとしている。