Jリーグ入りを目指すJFLのFC大阪が、採用内定を取り消された学生支援に乗り出している。6日、同クラブの担当者が電話取材に応じた。

新型コロナウイルスの感染拡大は就職活動にも大きな影を落としている。そのような社会情勢のなか、疋田晴巳社長の発案で1日からメールでの相談窓口を設置した。担当者は「コロナがひどくなるにつれ、内定を取り消された人が出てきた。そこに対してスポーツクラブとして何かできることがないか」と支援を開始した。これまで3件の相談があったという。

FC大阪は、スポンサーなど関係がある企業のネットワークを持っており、そのパイプを通じて相談者に情報提供を行っている。「(コロナ)収束後の人材の確保を今からでもしていきたいということと、社会的意義が大きいことなどから、企業からもそれだったらと協力をしてもらっています」と明かした。

JFLでも試合が延期となり経営が決して好調とはいえない。

同担当者は「チケット収入やグッズ、新たなスポンサーさんがつかないなど苦しい状況ではありますが、それは我々に限ったことではない。しんどいけれども、苦しいから(支援を)やらないということではないです」と同クラブが理念としている社会貢献をこれからも実践していく。【南谷竜則】