北海道コンサドーレ札幌が3日、札幌・宮の沢で9日ぶりに練習を行い、一般の練習見学も再開した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月15日から公開を自粛していた。

入場前に全員に検温とアルコール消毒を実施。見学中も座席の間隔を空けて密集を作らないようアナウンスするなど、クラブ側は細心の予防対策を講じた。選手たちは集まった102人のサポーターに久しぶりに汗を流す姿を見せた。

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練習見学再開に札幌サポーターの意見も賛否分かれた。見学していた60代女性は「待ってましたよ。散歩しながら(敷地外から)のぞいたりしていた」と、うれしそうに練習する選手を見つめていた。クラブ創設時からのファンで、月に2度は練習場を訪れるという50代男性は「検温など対策もされていて、選手も私たちも安全に見ることができるんじゃないか」と話していた。

日刊スポーツではツイッターでアンケートを実施した。寄せられたコメントには「うれしいですが時期尚早のように思います」(50代男性)や「再開を楽しみにしていたはずなのに、いざ発表されるとまだ早いのではないかなと思いました」(20代女性)と、複雑な思いを見せるサポーターが多かった。

「クラブの決定を尊重します」(30代男性)「見学再開を判断したクラブに感謝です」(30代男性)という賛成意見もあった。

見学予定については「選手も訪れたサポーターも感染のリスクがあるので、行きたいが行きません」(10代男性)「行きたいけどリーグ再開まで我慢」(30代女性)など、自粛する傾向にあるようだ。この日、いつも最前列で見学する常連のサポーターで姿が見えない人もいた。