バルサ選手、非常事態宣言中の給与70%削減 主将メッシが声明発表

 サッカースペイン1部リーグ、バルセロナのトップチーム選手がスペインの非常事態宣言中の給与を70%減額することになった。クラブとチームキャプテンのFWリオネル・メッシ(32)がそれぞれ30日に明らかにした。

 バルセロナを中心に展開するスポーツ紙、エル・ムンド・デポルティボなどが伝えているところでは、非常事態宣言が続く1カ月間の削減額は1400万ユーロ(約16億7000万円)で、これは年間チーム人件費の5・75%に相当。2カ月となれば2倍の2800万ユーロ(約33億4000万円)、年間の11・5%となる。

 なお通常の状態に戻った時点でこれまで通りの給与体系に戻り、勝利給などの出来高分は対象外。女子サッカー、バスケット、ハンドボール、フットサルなど同クラブの別チームも月間合計で200万ユーロ(約2億4000万円)の削減をすることになっている。

 メッシはクラブとの合意したところで声明を発表。「クラブ職員がこの状況下で給与の100%を得られるように協力する。なぜなら今ある状況というのは例外的なもので、僕らは求められた時、または自分たちが必要または大事だと考えるときに自らのイニシアチブでそれをやってきた」と説明している。

 スペインではヨーロッパ複数国と同様、新型コロナウイルスによりリーグ戦を中断。事実上の活動停止を受け、多くのクラブで財政的な見直しを迫られている。具体的には選手の給与カットや各クラブの一般職員も対象にした一時的な解雇などの措置が進められている。

 スペインの一般紙エル・パイスによると、この流れはレアル・マドリードにも及び、同クラブのサッカー、バスケットチーム所属の選手の報酬削減が検討され始めたという。フロレンティーノ・ペレス会長は数日前の時点で主将のDFセルヒオ・ラモスに対し給与カットの意思はないとの姿勢を示していた。

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