レアル元会長のロレンソ・サンス氏が死去…サッカー界にコロナ禍拡大

スポーツ報知

 スペイン1部Rマドリードは21日、新型コロナウイルスに感染していたロレンソ・サンス元会長が死去したと発表した。76歳だった。

 Rマドリードはウイルスに感染していたサンス元会長の死去を発表した。スペイン・メディア「アス」によるとサンス氏には基礎疾患があり、感染したことで病状が急激に悪化したという。21日に息を引き取った。新型コロナウイルスを原因としたサッカー界における著名な関係者の死去は、初めてとみられる。

 クラブは声明で「人生の大部分をRマドリードにささげた元会長の死に深い悲しみを表します」と追悼。主将のスペイン代表DFセルヒオラモス(33)も自身のツイッターで「クラブに関わる全ての人間にとって悲しい一報。心よりお悔やみ申し上げます」と偲(しの)んだ。スペインは感染者数が2万人を超えており、政府が14日に原則外出禁止の非常事態宣言を出した。サッカーの公式戦も中断している。

 1995~2000年に会長だったサンス氏の任期中、クラブは97~98年シーズンに32年ぶり7度目の欧州制覇を果たすなど、欧州CLで2度の優勝に輝いた。クロアチア代表FWシュケルやブラジル代表DFロベルトカルロス、オランダ代表MFセードルフらを獲得し、後にスター選手が集結し「銀河系軍団」と称されたクラブの礎を築いた。

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