J1クラブの延期損害額は10億円超か…土日中心3節分の平日代替が有力で

スポーツ報知
村井満チェアマン

 新型コロナウイルス感染拡大でJリーグが公式戦94試合の延期を決めたことを受け、J1の18クラブが被る損害額が計10億円を超える見込みであることがクラブ関係者の話で26日、分かった。特に痛手となるのはJリーグ3節分(27試合)。代替が平日となることが有力で「土日開催と比べて、おおよそだが、多くのクラブで来場者は1万人減る」(関係者)計算になるという。チケット単価3000円とした場合、差額は1試合当たり3000万円で、26試合分(1試合は金曜開催)で7億8000万円に上る。

 すでに販売しているチケットの払い戻し手数料も1試合で数百万単位の負担が見込まれる。告知物やホーム開幕戦の演者、宿泊先、移動便、警備のキャンセルなどを含めれば「全クラブの損害は10億はくだらない」とクラブ関係者。Jリーグは大規模災害補てん規定、公式試合安定開催基金の流用も検討しているが、村井満チェアマンは「(各クラブに手元資金を)把握するよう指示をした。まずは自助努力をしてほしい」と話している。

 ◆なでしこ遠征は行う

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が26日、都内のJFAハウスで取材に応じ、感染拡大を受け、27日から3月15日まで同協会が関わる全てのイベントや会議を原則中止、延期とすることを発表した。

 全日本フットサル選手権(同14~22日)、U―12女子サッカーの大会などが中止に。協会職員約200人も原則在宅勤務(Jリーグ職員約190人も同様)とし、同ハウス内の日本サッカーミュージアムも16日まで閉館する。シービリーブス杯(6日開幕、米国)に臨むなでしこジャパンなど決定済みの海外遠征は予定通り行う。3月下旬に国内で開催するU―23日本代表の親善試合は、対戦相手の南アフリカ協会から選手の日本派遣を取りやめる意向を文書で通知されている。同会長は「全ての選択肢を持って対応していく。来月末から逆算して、ここまでで決めればというデッドラインは出していきたい」と話した。

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