新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、3月15日までに予定していたJリーグの全公式戦が延期になったことに、セレッソ大阪の元日本代表で主将のMF清武弘嗣(30)は26日、「残念ですが感染が広がらないことが大切。ここまで体を作ってきたが、練習で補いたい」と前向きに語った。大阪市内での練習後に取材対応した。

25日の練習中に延期の一報が入ったという。本来ならこの日、ルヴァン杯1次リーグ第2戦のベガルタ仙台戦を敵地で迎えるはずだった。25日は空路で仙台市に入る予定だったが、すべてキャンセルになった。

スペイン人のロティーナ監督(62)は「この決定には理解をしなければならない。決断は正しい。早く解決されるのを待ちたい。その間は落ち着いて練習をしていく」と冷静に話した。ただJリーグのクラブにとって「この中断がプラスに働くチームはそんなにない。故障者が多いチームはいいだろうが、我々はいいプレシーズンを送れたので、プラスではない」とし、公式戦2連勝で開幕したC大阪にとっては複雑な思いもあるようだ。

現状では3月18日のJ1リーグ再開に向けて、指揮官は「練習試合を3つ入れる予定。(チーム内に)問題があれば解決したい」と説明。主に大学生との練習試合で実戦感覚を維持する考えを示した。