J1セレッソ大阪から期限付き移籍中のベガルタ仙台FW山田寛人(19)が、異例の所属元撃破を狙う。

24日は仙台市内で26日のルヴァン杯C大阪戦に向けて調整した。契約上、C大阪が相手のリーグ戦は出場できないが、カップ戦は出場可能。「正直、やりにくい部分はあるけどセレッソ戦へ準備してきたので、自分の力をすべて出したい。絶対に自分の得点で勝てるように頑張ります」と容赦なく襲いかかる。

山田はユース時代からC大阪に所属。今季は同チームのU-23でJ3開幕に備えていた。ところが、仙台の負傷者続出による駒不足により、宮崎・延岡2次キャンプ中の7日に急きょ新天地入り。加入からまだ2週間あまりだが、16日の同杯浦和戦で8分の出場ながらデビューも果たした。「キャンプで合流して、そのときよりはコミュニケーションを取れているし、自分のほしいタイミングでパスをもらえるようになった」と手応えを口にする。

C大阪は昨季、リーグ最少25失点の堅守を誇った。「守備はもちろん堅いですし、FWとしてそれを崩すのは楽しいというか、自分の力で崩せるかを試す場でもある。そこで決められれば評価にもつながるし、J1に出たい思いも強いのでアピールしたい」。22日のリーグ開幕戦は攻撃の形をつくれず、チームシュートは6本。新戦力の台頭が求められている。「ピッチの中で一番輝ける選手になりたい」。恩返し弾をきっかけに19歳山田が一気に覚醒する。【山田愛斗】