サッカー女子なでしこリーグ1部の日テレ・東京ヴェルディベレーザは29日、東京・稲城市内で今季初練習を行い、パス回しなどで約1時間半、汗を流した。日本代表MF長谷川唯の23歳の誕生日。当初の始動日は28日だったが、天候不良で延期となり、ちょうど重なる形となった。練習後にはチームメートらから祝福され、恒例となっている1人用の小さなケーキがチームから贈られた。

長谷川は「まだ実感はないですが、今年もいつも通り頑張っていきます。子どもに見られがちなので、まずは見た目から大人っぽくなれたらなと思います」と23歳の目標を語った。

チームは昨季までリーグ5連覇を達成し、カップ戦と合わせて2年連続3冠も達成。さらなる高みを目指す今季だが、オフには4年連続得点王や2年連続最優秀選手に輝いていたエースのFW田中美南(25)がINAC神戸レオネッサへ電撃移籍。大黒柱を失う形となったが、永田雅人監督(46)はチーム全体でのカバーに自信をみせ「さまざまなシステムでの対応力はついていますし、例えばサイドバックの得点が増えていくような、新たな形をつくっていけたらいいなと思っています」と力を込めた。

長谷川も「田中選手がいなくなって、自分も年齢が上の方になってきた。得点力を上げたいし、もっと強引にというか、貪欲に狙っていこうかなと思っています」と意気込み、ベレーザ時代継続を誓った。

【松尾幸之介】