【チェンマイ(タイ)29日=西塚祐司】北海道コンサドーレ札幌は第1次タイキャンプ最後となる練習試合(30分×3本)で釜山(韓国Kリーグ1部)と対戦し、4-3で勝利した。

昨年12月のリーグ最終戦、ホーム川崎フロンターレ戦で右足首を捻挫したMF深井一希(24)が対外試合に今季初出場。約45分間プレーして「まだまだ全然体は動けていない。これから」と振り返った。

2本目の途中からボランチに入った。速くなったチームの攻撃リズムをコントロールするなど役割をこなした。相手守備のプレッシャーには「しばらくやっていなかったので判断のスピードが遅れてしまった」。内容には納得いかない表情も「最後に間に合ったことは良かった」と話した。

今キャンプは別メニューが続き、完全合流したのは27日で「かなり出遅れている」。痛みはまだ少し残り、この日も痛み止めを飲みながらの出場だった。充実したキャンプを送るチームメートの横で黙々とランニングをこなした。これまで両膝の手術を3度経験し、苦難を乗り越えてきた不屈の男は「ケガに慣れていると言えば慣れている。変なストレスはなかった。もっとコンディションを上げていきたい」と前向きだった。