“F東京サポーター”セレス・ネグロスMF小田原「人生で初めてF東京に負けてくれと…」 28日、ACLプレーオフ

スポーツ報知
会見するセレス・ネグロスのMF小田原貴

 フィリピンリーグ王者のセレス・ネグロスは28日、ACLプレーオフで昨季J1で2位のF東京と対戦する(味スタ・19時キックオフ)。

 同クラブには、フィリピン代表のMF嶺岸光(28)、MF小田原貴(27)の日本出身2選手が所属している。なかでも小田原は、小学生時代、家族がF東京のファンクラブ会員で「ホームゲームは毎試合、観戦していた」という“サポーター”だ。小学6年時に下部組織の入団試験を受けた経験もある。東農大在学中に就職活動は行わず、卒業後もプロの道を目指した。Jクラブからのオファーはなかったが、フィリピンのクラブから誘いを受けて入団を決めた。

 そんな小田原は、昨季、フィリピンリーグ3連覇を果たし、ACLのプレーオフでJ1の2位チームと対戦すると知った時に「人生で初めて、F東京負けろと思った(笑い)」と明かした。優勝争いをしていた11月23日の湘南戦(1△1)は、味の素スタジアムで観戦し、「F東京と対戦するかもしれないんだよと話しながら見ていた」。ずっと応援してきたチームとの対戦は「一生ないですよね、これが最後」とワクワクした表情で話した。

 27日の前日練習では、通い詰めたスタジアムのピッチに立ち、「思っていたより広く感じなくて、コンパクトな作りだという印象。あの65番の柱のところ(座席)から見ていたなと思いました」と感慨深そうに振り返った。試合には、家族、親戚、友人らがそろって訪れる予定だという。

 本大会出場権が懸かることに加えて、アピールに成功すれば自身のステップアップにつながる重要な一戦だ。「フィリピンサッカーを知らしめるチャンスでもある。個人としても大きな期待がある。パフォーマンス次第で、東南アジアの中でも、自分の立ち位置を築けると思う」と気合を込めた。

サッカー

×