22日に新シーズンを始動させたヴィッセル神戸で、GK飯倉大樹(33)がオフにタイで自主トレを行っていたことを明かした。同僚のDF渡部博文(32)と相談し、温暖な場所で体を動かすことになったという。

2人は現地で幸運にも恵まれた。飯倉はタイに到着後、空港で他の乗客が飯倉の荷物を間違って持ち帰った。渡部は乗車したタクシーで携帯電話を忘れた。「最悪の状況だった」と頭を抱えた2人だが、飯倉の荷物は当日にホテルに届けられ、渡部もタクシーの運転手がすぐに引き返して届けてくれたという。

昨夏に横浜Fマリノスから移籍した飯倉は、神戸の天皇杯初優勝にも大きく貢献。J1王者で古巣の横浜F・マリノスと対戦する2月8日の富士ゼロックス・スーパー杯(埼玉)へ、「横浜のサポーターは戦えてうれしいと言ってくれるけど、オレはやりたくない。オレが勝ったら横浜は負けてるわけでしょ」と複雑な思いも明かした。

他クラブが既に始動している中で、元日まで天皇杯を戦った神戸は、ようやく練習を開始したばかり。昨季神戸で12試合に出場した守護神は「シーズン最初は現実的にピークには持っていけないだろうし、それを受け入れてどう戦うか。自分たちの引き出しを増やして、うまく継続して(シーズン中盤戦へ)戦っていきたい」と話した。