J1清水エスパルスは長いシーズンを戦い抜く準備を着々と進めている。21日、クラブは静岡市内のグラウンドで2部練習。今季就任したピーター・クラモフスキー監督(41)は、走力強化を狙ったメニューを組んだ。

午前の練習の最後は、4チームに分かれて5対5のミニゲーム。狭いコートで攻守が目まぐるしく入れ替わり、選手たちは休む間もなく動き続けた。ゲーム中、指揮官は「相手よりも走るため、今の内に(体力の)貯金をつくる。1秒たりとも無駄にするな!」とハッパを掛けた。2度の総当たり戦で選手たちを限界まで追い込んだ。「シーズンが始まれば、私の前でヒザに手を着く選手は居なくなるよ」とニヤリ。「高い強度を保ち、全てを出し切ってくれた」と満足げに振り返った。ベテランのFW鄭大世(35)は「プロになってから最もキツイ。でも絶対にコンディションは上がる」と充実の表情を浮かべた。午後は室内で主にリカバリーメニューを消化。たまった疲労を和らげた。

23、24日も2部練習を予定している。26日からは鹿児島キャンプを実施。開幕スタートダッシュに向け、今は力を蓄える。【古地真隆】