サッカーなでしこリーグ1部の日テレ・ベレーザは20日、今季の新体制発表会を行った。発表された今季の日テレのメンバーに元日本代表MF阪口夢穂(32)の名前がなく、クラブ関係者によると去就が保留状態であることがわかった。

阪口は18年4月のリーグ戦で右膝前十字靱帯(じんたい)損傷および内側半月板損傷で全治約6~8カ月の大けがを負い、19年元日の皇后杯決勝のINAC神戸戦に途中出場して実戦復帰。徐々に回復し、同6月のW杯フランス大会メンバーにも選出されたが、コンディション不良で1度もピッチに立たないままチームは16強で敗退。その後もリーグ戦などのピッチに立つことなく、昨季を終えていた。

クラブによると、阪口は昨年のW杯後に行った練習試合で再び膝を負傷し、リハビリ生活が長引いているという。同関係者は「クラブとしては来季も共にプレーしてほしいが、本人の意向で体の状態を見てからということになった」と話した。

阪口は07年中国大会から4大会連続でW杯メンバーに選出され、五輪にも08年北京、12年ロンドンと2大会連続で出場するなど、日本代表としても10年以上にわたって活躍。11年W杯ドイツ大会ではMF澤穂希とボランチでコンビを組み、世界一にも貢献した。日テレは今月中の始動を予定しており、近日中にも、その去就が発表される見込みとなっている。