静岡学園、15―0圧勝発進…日本一の「先輩たちを超える」

スポーツ報知
前半2分に先制点を奪ったDF関根(右端)の元に仲間が集まる

◆サッカー 静岡県高校新人戦第1日 ▽1回戦 静岡学園15―0清水国際(18日・常葉GFほか)

 1回戦32試合が行われ、高校日本一に輝いた静岡学園の新チームが初の公式戦に臨み、清水国際に15―0で大勝した。前半開始2分にセットプレーで先制するなど、シュート34本を浴びせ、渡辺怜歩(れある)=2年=と清水和馬(1年)の両MFがハットトリックを達成した。

 静学イレブンが試合を完全に支配した。キャプテンマークを巻いた背番号10のMF渡辺がドリブルで切れ込めば、DF田辺秀斗がMF新藤琉人(ともに2年)とパス交換しながら右サイドを突破。左サイドからもMF清水が攻め込み、相手DF陣を揺さぶった。

 13日の全国選手権決勝で24大会ぶりの優勝を飾り、14日に帰静して市役所でV報告会。新チームの始動は15日で、まだ4日目。しかも全国決勝で同点弾を決めたエース候補のFW加納大(2年)は、疲労を考慮してベンチから外れたが、破壊力は変わらなかった。指揮を執った斎藤興龍コーチ(41)は「先輩たちを超える、という高い意識を持ってやっている」と選手を褒めた。

 3得点した渡辺は「全国では悔しい思いもした」と言う。選手権は背番号11をつけ、3試合に途中出場。他校の同じ2年生のプレーに「まだまだ、だと感じた」と話したが、この日は80分フル出場。「中心選手としてまとめてほしい」(斎藤コーチ)という期待の表れだ。全国は1試合の途中出場に終わった清水も「1年生で遠慮があった」と反省。積極的にシュートを放ち、渡辺とともにハットトリック。「期待に応えてくれた」と斎藤コーチを喜ばせた。

 新戦力も登場した。身長187センチの大型FW小川光臣(2年)が後半22分からピッチに立ち、試合終了間際に2得点。「これを自信にして頑張りたい」と意気込んだ。目標は県3冠。19日の浜松西との2回戦も、静学らしい攻撃サッカーで勝つ。(里見 祐司)

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