東京五輪代表を兼任する日本代表の森保一監督(51)が17日、タイでのU-23アジア選手権を終えて帰国した。1次リーグは1分け2敗の最下位。東京五輪の金メダルを目標に掲げながらアジア勢から未勝利という厳しい現実を背に、成田空港で待つ報道陣の前に姿を見せた。

足を止めて背筋を正すと、降り注がれた多くの視線に真っ正面から向き合った。「残念な結果になってしまって大いに反省しないといけない。結果が問われる世界で仕事をしているので結果が伴わなければ責任問題、批判は当然出てくると思います。これは当たり前のことだと思って受け止めています」。ベストメンバーではなく、日本だけ五輪出場権が懸からない予選-。言い訳を挙げれば枚挙にいとまはないが、泣き言は言わずに受け止めた。

次の五輪代表の活動は3月の親善試合2試合。そこまでの期間、精力的に動く。2月中には約10日間、欧州視察へ。ブレーメンFW大迫らオーバーエージ候補を訪ねるプランもあり、欧州組のコンディションチェックだけでなく五輪本番の招集実現に向けても尽力する模様だ。

今年は東京五輪にW杯アジア2次予選、同最終予選と重要な試合が続く。「これまで通り日本代表の勝利と日本サッカーの発展、歴史の継承、応援してくださる方々に喜んでいただけるために活動するという軸をぶらさずやっていく」と力を込めた。「発展というと先のことだけだと思われるが、目の前の試合の結果が問われることを覚悟しながら未来の発展にむけて活動していきたい」と決意を示した。【浜本卓也】