【チェンマイ(タイ)17日=西塚祐司】北海道コンサドーレ札幌は18日、タイリーグ2部プレー・ユナイテッドと今季初の練習試合を行う。U-23アジア選手権(バンコク)のためチームを離れていたFW菅大輝(21)がこの日、合流後初めて2部練習のフルメニューを消化した。今回の代表戦では出場機会がなかった悔しさを、今季初実戦にぶつける。

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菅が元気いっぱいにピッチを駆け回った。照りつける太陽の下、時折笑顔を見せながらボールを追う。チームから2日遅れ、16日午後にチームに合流してからメニューを順調にこなしている。今季初となる練習試合に向け「どんどんトライしていきたい」と意欲を見せた。

二重の悔しさをぶつける。バンコクで行われているU-23アジア選手権で、日本代表は1分け2敗で予選敗退。菅は試合出場もなく、ベンチで見つめていた。「自分は何もできずにチームも負けて悔しい」。代表の練習で感じた課題は守備。同じ位置で2試合スタメン出場した杉岡大暉(鹿島)と比べて「守備の部分とかまだ足りない部分があったのかな」と振り返った。

刺激を受けた。代表戦では相馬勇紀(22=鹿島)がサイドから仕掛けてクロスを供給し、攻撃のアクセントになっていた。「アイデアとか個人で打開できる能力を練習で変えていきたい」。同世代のライバルからイメージをもらい、キャンプで意識付けしていく。

疲れ知らずだ。オフは年末の10日間のみ。年明け1日に飛行機で移動し約2週間、代表に帯同した。「若いのでオフはそれぐらいがちょうど良い。サッカーをできる喜びがある。キャンプに向けて良い体を作れた」。札幌のチームメートに比べ、早く始動できたことを前向きに捉えている。

地元チームとの練習試合は45分×2本を予定している。東京五輪代表の選考に向けては「シーズンでやってやろうという気持ちがある。結果を残したい」。そのためにも重要となる今季初戦。バンコクのうっぷんはチェンマイで晴らす。