昌平1年・篠田、劇的V弾 ジョーカーが初8強導いた

 後半、途中出場の昌平・篠田(左)が決勝ゴールを決める(撮影・園田高夫)
2枚

 「全国高校サッカー選手権・3回戦、昌平1-0国学院久我山」(3日、浦和駒場スタジアム)

 3回戦8試合が行われ、昌平(埼玉)は1-0で国学院久我山(東京B)を下し、初の8強入りを決めた。2連覇を目指す青森山田が富山第一に4-1で快勝。帝京長岡(新潟)は神戸弘陵(兵庫)に5-0と完勝し、徳島市立は筑陽学園(福岡)に1-0で競り勝ち、四日市中央工(三重)と仙台育英(宮城)はいずれもPK戦を制した。矢板中央(栃木)静岡学園も勝ち上がった。準々決勝は5日に行われる。

 自らの足で、夢見た舞台へたどり着いた。0-0で迎えた後半ロスタイム。昌平MF篠田大輝(1年)は利き足とは逆足の左を迷わず振り抜いた。バーをたたいてゴールへ。劇的な決勝弾をぶち込んだ。

 切り札としての投入だった。チャンスは作れどゴールは遠い展開。出番が来たのは後半23分だった。藤島監督の指示は極めてシンプル。「点取れ。ゴールが見えたら振り切れ」。わき上がる「自分が流れを変えてやる」という感情。1年生のジョーカーはそのまま、初の8強へと導くヒーローとなった。

 準決勝で対戦する青森山田は、実は憧れの存在。浦和ユースへの昇格を逃したが、選手権を目指して昌平へ。幼い時から見てきた選手権で、印象に残るチームは中1時にテレビ観戦した初優勝時の青森山田だった。浮かんだのは「入りたいよりも、ここを倒したい。昌平にはその力があると思う」。

 実現させた夢舞台。「一番戦いたかった相手。倒せば小さな夢が一つかなう」。全国制覇という大きな夢に向かい、全力で挑戦を続ける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス