鵬学園がPK戦で難敵・京都橘を撃破し選手権初勝利…GK前原がビッグセーブ連発

スポーツ報知
PK戦を2本連続で止めるなど勝利に貢献した鵬学園・前原瑞穂

◆第98回全国高校サッカー選手権第3日 ▽2回戦 鵬学園1―1(PK4―3)京都橘(2日・ゼットエーオリプリスタジアム)

 3大会ぶり2度目の出場の鵬学園(石川)が、PK戦の末に夏の全国総体4強の京都橘(京都)を撃破し、全国選手権初白星を手にした。鵬学園は前半から相手に主導権を握られ、後半14分にCKから失点。それでもGK前原瑞穂(3年)の好セーブをはじめ、粘り強い守備で12本のシュートを浴びながらも1失点で切り抜けた。すると終了間際の後半40分に、途中出場のFW坂本健太(3年)が左足でネットを揺らし、土壇場で同点に追いついた。

 迎えたPK戦では、京都橘の1、2人目を守護神の前原が連続ストップし、激闘を制した。赤地信彦監督は「(前原は)PKは強くないのだが、神がかっていた」とたたえた。殊勲の前原は「小中学校時代は得意だったが、高校に入って止める確率が減った。選手権に入って集中できている。負ける雰囲気はなかった」と頼もしく語った。

 全国総体石川県予選では、準決勝で名門の星稜にPK戦負けの悔しい思いを味わった。だが全国選手権県大会の準々決勝、準決勝と2戦連続でPK戦勝利。決勝の星稜戦でも、延長にもつれ込む激闘から勝利をもぎ取ってきた。普段から「死ぬほどPK戦の練習をやってきた」と赤地監督。前原は「キッカーが蹴る方向を言ってから止める練習をしていた」と解説した。「キッカーもいいコースに蹴らないと入らない。(自分自身も練習の)成果が出たのかな」と、うなずいた。

 3日の3回戦では前々回4強で前回8強の強豪・矢板中央(栃木)と対戦する。同点ゴールの坂本は「目標は選手権出場ではなく、勝ち上がること。それに貢献したい」と、さらに上を見据えた。

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