個の成長へ「1試合でも多く戦って」…静岡学園・川口監督に聞く

スポーツ報知
神奈川県内のグラウンドで練習を指導する静学・川口監督(左)

 第98回全国高校サッカー選手権(決勝・20年1月13日、埼玉スタジアム)が30日、開幕した。5大会ぶり12度目の出場となる静岡学園は東京・駒沢陸上競技場での開会式に参加後、神奈川県内で、31日の1回戦・岡山学芸館(岡山)に向けて約1時間調整した。県勢5大会ぶりの初戦突破と新ユニホーム初戦の勝利を誓った。また、川口修監督(46)にチーム状況などを聞いた。

 ◆川口監督に聞く

 ―いよいよ、全国選手権の初戦です。心境は?

 「選手たちは気合が入っている。試合前日の様子をみると、大丈夫」

 ―キーマンは?

 「全員だと思っている」

 ―J1鹿島内定のMF松村優太選手(3年)は今大会の注目選手ですが、中学時代に全国経験はなし。静学で才能が開花しました。

 「自分の武器であるスピードや突破力を磨く、アプローチをしてきたことが現在につながっている」

 ―指導で最も大切なことは?

 「選手を育てられるかどうかが重要。しっかりと育てて、上に送り出さないといけない。次のステージを考えて指導しないと『高校サッカー』で終わってしまう」

 ―ロシアW杯にOBの大島僚太(川崎)が出場した。

 「より多くの選手を育てることを考えている。毎年やることも変わらない。我々は『育成』でやっていく」

 ―結果との両立は難しいのでは?

 「いいサッカーした時、いい選手が出てくる。それが結果につながる。結果より、選手が育った時はうれしい。プロ契約したり、プロで活躍した姿をたくさん見る時は喜ばしい」

 ―「王国」静岡代表として注目を感じるか?

 「いや、何も注目されていないでしょう。静岡勢は(4年連続初戦敗退と)結果を出していない。組み合わせ抽選会でも眼中にないのだなと、肌で感じた。以前(10、14年度に監督として)出場した時とは違った」

 ―5大会ぶりの全国です。

 「県予選と全く同じ事をしていくことが大事。全国でも負けたくない。選手には1試合でも多く試合を戦ってほしい。それが個の成長につながると思う」

 ◆川口 修(かわぐち・おさむ)1973年6月30日、静岡県生まれ。46歳。静岡学園高卒業後、ブラジルに留学。97年から静学コーチ就任。09年に同校監督となった。

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