五輪出るのは俺だ…「ミスタータフネス」橋岡大樹

スポーツ報知
橋岡大樹

 東京五輪を目指すサッカー男子のU―23日本代表は、来年1月8日に開幕する五輪アジア予選を兼ねたU―23アジア選手権(タイ)に臨む。森保一監督(51)率いる日本は開催国枠で五輪出場が決まっているが、アジアの強豪とガチンコ勝負が期待できる。猛暑の中、1次リーグから決勝まで18日間で最大6試合を戦う“仮想・東京五輪”は初の金メダルを狙う本大会に向けた試金石に。活躍が期待される3選手も紹介する。

 浦和MF橋岡は「泥くさく、アグレッシブに」を身上に、右ウィングバックやセンターバックで1年目の昨季からレギュラーに定着。東京五輪代表でも常に主軸を担ってきた。

 長身と強いフィジカルで対人プレーが武器の「ミスター・タフネス」。ユース時代から指導する浦和の大槻毅監督(47)からは「足がつっても走れる」と愛のムチで鍛えられた。A代表デビューしたE―1選手権・中国戦(10日)では、後頭部直撃の“カンフーキック”を食らっても苦悶(くもん)の表情で耐え、右サイドでアップダウンを繰り返した。

 4月に左太もも裏の肉離れに見舞われ、リハビリを含めて約2か月間離脱。活躍が期待されたU―20W杯、南米選手権の出場を棒に振った。「同世代の活躍を、ただ見てるだけで悔しかった。東京五輪への思いは強くなった」。7月の復帰後は指揮官から課されたテーマ「ワイルドに得点を狙う」を実践し、正確な右クロスでエースFW興梠のゴールを何度もアシスト。課題の攻撃面でレベルアップした。

 今秋の世界陸上・走り幅跳びで8位入賞を果たした橋岡優輝(20)はいとこで「一緒に五輪に出たい」と共闘を誓っている。アベックメダルへ向け、勝負の一年が始まる。(星野 浩司)

 ◆橋岡 大樹(はしおか・だいき)1999年5月17日、浦和市(現さいたま市)生まれ。20歳。浦和の下部組織を経て2018年にトップ昇格し、1年目からリーグ戦25試合に出場。国際Aマッチ2試合0得点。叔父・利行さんは棒高跳びの元日本記録保持者、父・和正さんは元ドラフト候補の野球選手、母・深雪さんは元短距離選手のスポーツ一家。J1通算43試合3得点。182センチ、73キロ。

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