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エスパルス新社長に前千葉ロッテマリーンズ球団社長の山室晋也氏が就任へ 複数氏が報じる 左伴繁雄社長の去就は?

本日各紙朝刊で、来年1月1日付でエスパルスの新社長に前千葉ロッテマリーンズ社長山室晋也氏が就任することが報じられています。

写真はスポニチより

【清水】ロッテ・山室前社長が社長就任 野球からサッカーへ異例転身 みずほでエリート銀行員“リアル半沢直樹”(スポーツ報知)
https://hochi.news/articles/20191227-OHT1T50000.html

ロッテの前球団社長・山室晋也氏(59)が、来年1月1日付でJ1清水エスパルスの球団社長に就任することが26日、分かった。野球界からサッカー界へ異例の転身となる。

清水は14年から成績が低迷。15年にはクラブ史上初のJ2降格を経験するなど、毎年のように残留争いに巻き込まれている。今年4月に発表した決算では3期ぶりに赤字に転落。今季は「勝負の年」として強化費を確保するため、チケット価格を上げながらも12位に低迷した。監督とGMの交代も発表されており、山室氏には抜本的改革の旗振り役が期待される。

山室氏はみずほ銀行の支店長時代は常に好成績を記録。16期中15期で表彰を受けるなど、エリート街道を歩んできたことから当時、流行したドラマの主人公にかけて“リアル半沢直樹”の異名を取った。同行を退職した際は数多くの企業からヘッドハンティングを受けたが、好待遇を蹴って14年にロッテ球団社長に就任した。

身長186センチの敏腕社長は、高校時代はラグビー部というバリバリの体育会系。ただ「現場のことには口出ししない」がモットーで、現場の人間を立てて、自身は経営のことだけ考えてきた。「ファンが求めるものを提供し、顧客満足度を上げる。それが球団を強くすることにつながる」と他球団に負けないファンサービスを打ち出し、スポンサー回りにも奔走した結果、18年に球団史上初となる単体での黒字化に成功。今季も推定8億円規模の営業利益を生み出し、FAで楽天から美馬、ソフトバンクから福田獲得への資金増につながった。新外国人にはハーマンやジャクソンを迎え、近年にはない戦力強化へと乗り出している。

球界でも名の知れた名物社長の退任が決まった直後は、大手企業などから数多くのオファーが舞い込んだが、山室氏は清水側の熱意に心を動かされたという。同時に「スポーツは多くの人に勇気や元気を与えられる力がある。今度はサッカー界でやってみたいと思った」と決意を新たにし、自身初のフィールドに身を置くことを決めた。

◆山室 晋也(やまむろ・しんや)1960年1月25日、三重県生まれ。59歳。82年に立大経済学部を卒業、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高校、大学、同行ではラグビー部。各地の支店長を経て、11年4月から執行役員。13年4月に、みずほマーケティングエキスパーツ代表取締役社長。13年11月にロッテ球団顧問に就任し14年から球団社長を務め、19年11月末で同職を退任。20年1月1日付で清水エスパルス球団社長に就任する。

異例の“移籍”NPBからJリーグに 清水 新社長に前ロッテ球団社長の山室氏就任へ(スポニチ)
https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/12/27/kiji/20191226s00002179344000c.html

J1残留を決めた清水の新社長にプロ野球ロッテの前球団社長・山室晋也氏(59)が就任することが26日、分かった。27日にも発表される。

みずほ銀行から14年にロッテの社長に就任し、毎年、数十億円の赤字体質の健全化に尽力した。自ら入場門に立つなど「顔の見える社長」として、昨季は球団創設50年目で初の黒字化に成功。今季も黒字の見通しで、観客動員数は球団新の166万5891人に到達。任期満了となったこのオフに「次のステージへと向かう時となりました」と退任していた。

手腕に注目したのが、清水だった。Jリーグ元年から名を連ねてきた「オリジナル10」の名門だが、J1では99年の第2ステージ以来、20年も優勝から遠ざかっている。今季も一時、最下位に沈むなど最終節まで残留争いに終始。低迷期が続いている。競技は違えどチームに新しい血を入れることで、改革への強い意思が見える。

山室氏は記事の通り千葉ロッテの前社長。

個人的に野球のことはよくわかりませんが、ここ数年の千葉の本拠地であるZOZOマリンスタジアムはスタジアム内外がいつも活気にあふれている印象はあります。

その礎を築いてきたのが山室氏だったとのこと。元銀行マンの手腕を発揮し、球団の黒字化に成功。また、ファンサービスにも尽力。

 

一方で、サッカーに関しては全く初めてのフィールドとのことです。

清水というサッカーに関してプライドの高い土地であることや昇降格があり結果もシビアに求められることなど、今までよりも厳しい目が向けられるかもしれません。

 

そこで気になるのが、現在の左伴繁雄社長の去就。

左伴社長は日産自動車出身ですが、その縁で横浜マリノス社長に就任後、湘南ベルマーレの社長を経て、2015年から清水の社長に就任。

その間に培ってきたサッカー業界のノウハウや人脈で、経営者目線から清水を改革。特に営業面では経営規模を大きくし、J1上位で戦える体力を整えてきました。

 

今シーズン前にはチケット値上げを断行し、トップ5を目指し並々ならぬ覚悟でスタートを切りましたが、リーグ戦は12位と振るわず、一部ではその責任を問われていました。

シーズン後には現場での手腕に定評のある大熊清氏をクラブに迎え、新GMとして就任することが発表されたばかり。

これで社長まで交代となると、完全なフロントトップの刷新となります。

 

もしかすると、サッカー界が初めてである山室氏を迎えるために、経験豊富な大熊GMをクラブに迎え入れたのかもしれません。

それでも、左伴社長のサッカー界での実績や人脈、清水への貢献というのは非常に大きなものがあります。山室氏へのサポートのためにも、非常勤でもいいのでもう少し清水に残ってもらえたら嬉しのですが。

 

山室新社長の就任は、本日27日にも発表との頃。左伴社長の去就も含めて注目したいと思います。

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