J1ジュビロ磐田は12日、契約満了に伴い、元日本代表FW大久保嘉人(37)との契約を更新しないと発表した。

大久保は、クラブを通じて「1年半という短い期間でしたが、お世話になりました。厳しい残留争いが続いたシーズン、力になれなかったことを悔しく思うと同時に、シーズン途中で監督が代わり、目指すサッカーを変えることの難しさを痛感しました。それでも最後まで一緒に戦ったチームメート、スタッフ、サポーターには感謝しています」と、コメントした。

13年から3年連続で得点王に輝いた大久保は、18年6月に川崎フロンターレから完全移籍で加入した。同年は、史上2人目となるJ通算200ゴールを達成するなど、リーグ戦17試合で3得点。今季はさらなる活躍が期待されたが、徐々に出場機会が減少。同20試合に出場し、11月30日に行われたホーム名古屋戦で記録した1得点にとどまっていた。

目標とするJ1通算200得点までは、残り15ゴール。大久保は最後に「私はサッカーが大好きです。サッカーに対する情熱は全く衰えていません。これからも頑張っていきたいと思っています」と、現役続行の意向を示した。

これで磐田は、FW川又堅碁(30)、DF森下俊(33)に続いて3人目の退団となった。

◆大久保嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日、福岡県苅田町生まれ。南原小1年時にサッカーを始め、国見高(長崎)3年時に総体、国体、選手権の3冠を達成。01年にC大阪入り。04年にマジョルカ(スペイン)移籍。06年に復帰したC大阪から神戸、ウォルフスブルク、神戸復帰を経て13年から川崎F。17年は東京でプレーし、18年に川崎Fに復帰した。日本代表は04年アテネ五輪と10、14年のW杯出場。国際Aマッチ通算60試合6得点。家族は夫人と4男。170センチ、73キロ。血液型A。