【磐田】U18、プレミアギリギリ残留 鹿島ユースに総得点上回る

スポーツ報知
鹿島ユースに0―2で敗れての残留に笑顔のない磐田U―18イレブン

◆サッカー高円宮杯U―18プレミアリーグEAST第18節▽鹿島ユース2―0磐田U―18(8日、竜洋スポーツ公園)

 8位磐田U―18が2年連続最終節での残留を決めた。ホームで最下位・鹿島ユースに0―2で敗れ、勝ち点、得失点差で並ばれたが、総得点で上回った。同じく残留争いをする9位尚志高も浦和ユースに1―2で敗れたため、薄氷で降格を回避した。

 プレミア残留を告げるホイッスルが鳴った瞬間、磐田イレブンは複雑な表情を浮かべた。鹿島には0―2なら抜かれることはないことは知っていたが、MF清田奈央弥(18)は「自分たちで追い込んで、結果的に他力になった。申し訳ない」と話した。

 前半2分にPKを与え、先制を許した。同ロスタイムにもミドルシュートを浴びて0―2。後半は逆転を目指し、10本ものシュートを放った。鹿島に3点差をつけられると、降格圏に転落するだけに世登泰二監督(53)は「攻撃しなくなり、受け身になるとよくない。最後の10分まで尚志の戦況は伝えなかった」。後半ロスタイムにFW佐藤光亮(18)を投入するとき、指揮官は「ノーリスクでいい」と指示。猛攻を止め、試合終了の笛を待った。

 “兄弟”で苦戦した。U―18は今季、前半戦を終えて最下位。トップチームも11月30日にJ2降格が決まった。来季、トップ昇格内定のFW三木直土(18)は「U―18まで落ちたらジュビロが不甲斐ないと思われる。後輩のためにも残留したかった」。来年もプレミアを戦うU―17日本代表DF鈴木海音(17)は「3年生が残してくれたものを繋いでいく」と神妙な顔で来季を見据えた。(山田 豊)

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