MF鎌田大地、アーセナルから2発「忘れられない」

スポーツ報知

◆欧州リーグ 1次リーグ第5戦(28日)

 【ロンドン(英国)28日=森昌利】F組ではフランクフルト(ドイツ)の日本代表MF鎌田大地が、EL初ゴールを含む2得点で、強豪のアーセナル(イングランド)を2―1で撃破した。1点を追う後半10分に同点弾、同19分に逆転弾をマーク。MF長谷部誠も鎌田と共にフル出場で勝利に貢献した。L組ではパルチザン(セルビア)のFW浅野拓磨が、U―22代表MF菅原由勢のAZ(オランダ)戦で先制点をマークしたが、2―2で引き分け、1次リーグ敗退。D組のPSV(オランダ)の日本代表MF堂安律、G組のポルト(ポルトガル)の同MF中島翔哉らはベンチ外だった。

 待ちに待った瞬間が、最高のタイミングで訪れた。1点を追う後半10分、ペナルティーエリア右でボールを受けた鎌田は、細かいステップから左足を振り抜き、同点弾をマーク。さらに9分後にはCKのこぼれ球を右足で狙い澄まし、ニアサイドへ逆転弾をたたき込んだ。「相手もビッグクラブで、点を取るタイミングとしてはベストのチームだった。忘れられないゴールになる」。EL初ゴールを含む2得点で、欧州屈指の強豪を撃破した。

 昨季レンタル先のベルギー1部シントトロイデンでは15得点をマーク。フランクフルト復帰をつかみとったが、ここまでリーグ戦では11試合で無得点。国内カップ戦の1得点のみで「プロに入ってからここまで点を取れなかったことは初めてだった」。この日はトップ下で先発した前半は低調だったが、2トップに入った後半は別人に。「頭の中はしっかり整理できていた」と積極性を取り戻し、結果につなげた。

 英メディア「スカイスポーツ」が両チーム最高の8点をつけ、マン・オブ・ザ・マッチに選出するなど、現地メディアも絶賛。「次はブンデスリーガで点を取り続けていきたい」という23歳が、これからゴールを量産する。

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