【F東京】永井謙佑、不敗弾でV導く 残り3戦「最後の一秒まで頑張って優勝したい」

スポーツ報知
笑顔でポーズをとるF東京・永井

 今季のJ1リーグ戦は残り3試合となり、23日に各地で第32節が行われる。勝ち点3差以内に3チームがひしめく優勝争いで、首位に立つのはF東京。約3か月ぶりとなるホーム・味スタでの湘南戦を前に、日本代表FW永井謙佑(30)がスポーツ報知のインタビューに応じた。(取材・構成=小又 風花)

 ラグビーW杯開催の影響によるアウェー8連戦を終え、湘南戦(23日)でようやくホームに帰ってくる。

 「あの雰囲気を3か月も味わえていないので、若干忘れかけているけど(笑い)、首位の状態で味わえるのですごく楽しみです」

 30歳を迎えた今年は、15年8月以来の代表復帰を果たし、6月9日の国際親善試合・エルサルバドル戦で初得点(2ゴール)を決めた。初めてのリーグ戦優勝争いと代表活動を両立し、充実した日々を送っている。

 「若い頃は『何で年上の人は(オフが明けて)2、3日たっても動けないんだろう』って、すごく思っていたんです。今この年齢になって、あぁこういうことかと。以前みたいに回復が早くないので、しっかりケアや食事に気をつけている。F東京の置かれている位置と一緒で、代表でもチャレンジャーとしてやっている。失うものは特にないので、思い切って常にやり続ようと思っています」

 ゴールを決めた試合は昨季から13連勝。17年に移籍後も13勝1分けと“不敗神話”を継続中だ。50メートル走は5秒8。J屈指の快足を生かしたプレーで、チームをけん引している。

 「僕の5秒8って、本当に計って出したんです。だから、試合で同タイムの人と走っている時に、自分より遅いな、絶対5秒8じゃないだろって思うこと、多々あります(笑い)。不敗神話は…そんなにめちゃくちゃゴールを取ってないから、たまたまですよ。でも、それを増やしていければいいし、残りの大事な試合で発揮できれば幸せですね」

 首位争いは大混戦。初のリーグ優勝に向けて、残り3試合を駆け抜ける。

 「試合は最初からいつも全力です。いけるところまでいって、疲れたらバトンを渡せばいいかなって。その方がチームにも推進力が出るし。自分のためっていうより、応援してくれて一緒に頑張ってくれている人たちのために、本当に最後の一秒まで頑張って優勝したい」

 ◆永井 謙佑(ながい・けんすけ)1989年3月5日、広島・福山市生まれ。30歳。九州国際大付で3年時に全国高校選手権初出場。2009年、福岡大で全日本大学トーナメント優勝。特別指定選手として同年に福岡、10年に神戸でプレー。同年1月にA代表初選出、初出場。11年に名古屋入団。13年スタンダール(ベルギー)を経て名古屋に復帰し、17年にF東京へ移籍。J1通算256試合57得点。A代表通算12試合3得点。178センチ、71キロ。右利き。

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