静岡学園DF田辺秀斗、180センチで50メートル5.9秒の高速サイドバック

スポーツ報知
スピードで静岡学園の右サイドを支配する田辺(右)

 全国高校サッカー選手権県大会決勝が16日、エコパスタジアムで行われる。5年ぶり12度目の優勝を狙う静岡学園と東部勢初の頂点を目指す富士市立が激突。静学の右サイドバック(SB)田辺秀斗(2年)と富士市立の左SB後藤駿介(3年)がマッチアップすると見られる。サイドを制するチームが静岡を制す。激しいサイドの攻防が勝敗の行方を握っている。

 180センチと静学のレギュラーメンバーでは最長身の田辺が、決勝戦も右サイドを支配する。勢いよく駆け上がっての攻撃参加は迫力満点だ。

 奈良YMCA時代はセンターバック。今年の春にAチームに入ったが、「当時は体力がなかった」と振り返る。それが夏休みの厳しい走り込みでスタミナがついた。9日の浜松開誠館との準決勝でもオーバーラップを繰り返し、何度もチャンスを作った。現在は「アップダウンの運動量では、誰にも負けない」と自信がある。

 そんな大型SBの最大の武器は50メートル5秒9のスピード。来季の鹿島入りが決まっているMF松村優太(3年)の5秒8に迫る。偉大な先輩は田辺の目の前の右サイドに位置しており、パスを交わしながら攻める快速コンビは相手にとって脅威だ。「松村さんはうまくて頼もしい。一緒に攻めるのは楽しいです」と笑う。

 富士市立とは今季プリンスリーグで1勝1分け。4月13日の第1戦は0―0も、8月24日の第2戦は4―3と打ち合いになった。「ミスが多かった」と田辺に油断はない。飛龍との準々決勝ではセットプレーから先制点を奪っている。スピードと高さを生かし、全国切符をつかみ取る。

 ◆田辺 秀斗(たなべ・しゅうと)2002年5月5日、奈良県生まれ。17歳。サッカーは小1から。奈良YMCA時代はセンターバック。180センチ、66キロ。

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