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[MOM4692]興國FW仲谷蓮斗(3年)_最前線で抜群の強さ。先制ヘッドも決め、開幕5連勝へ導く

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興國高FW仲谷蓮斗(3年=岡山学芸館高、ヴィッセル神戸伊丹U-15出身)は最前線で抜群の強さを発揮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.5 プリンスリーグ 関西1部第5節 G大阪ユース 0-1 興國高 近大附高G]

 Jクラブユースの強豪相手に存在感のある動き。興國高(大阪)FW仲谷蓮斗(3年=岡山学芸館高、ヴィッセル神戸伊丹U-15出身)が、「楽しかったです」という90分間で勝利に大きく貢献した。

 まずは試合開始直後、FW久松大燿(3年)のクロスから「(監督の)六車(拓也)さんにずっと『相手の目を盗んで背後に抜けろ』って言われていたので、後ろ回ってフリーでもらえたんで、あとはヘディングで流し込むだけでした」と先制ヘッド。近江高(滋賀)との開幕戦での同点ゴールに続くヘディング弾で、チームにリードをもたらした。

 チャンスで決め切れず、追加点を挙げることはできなかったものの、仲谷は前線でボールを収めて起点に。相手CBとの攻防で強引に入れ替わるシーンもあった。日頃の練習から、長いリーチを活かして相手DFとの距離を確認することを意識。この日もチャンスがあればターンして前を向き、その力強いドリブルで相手を押し下げていた。

 そして、味方を活かすパスや、コンビネーションからのシュートも。ラストの質、パワーで不足していたことは確かだが、目標とするFW福田師王(ボルシアMG)のような迫力のある動きだった。仲谷は「(福田は)1人でチーム作ってるみたいな感じで、チームに絶対必要な選手みたいな感じなんで。(身体も自分より)もっとデカいし、使い方も上手い」と福田を尊敬。自分も興國の絶対的な存在になって勝利へ導く意気込みだ。

 前線で見せる力強い動きは、肉体強化の賜物だ。全体練習後に学校のアスレチックセンターで約1時間半の筋力トレーニング。「全体的にバランスをよく鍛えてるからかなと思います。足だったり、上半身やったりとか。前で収めるんで、腕で抑えれるようにトレーニングしています」その仲谷ついて、元Jリーガーの六車拓也監督はここからさらに活躍すると予想している。

「ほんとに一生懸命努力していて、毎日大事にできてる選手の一人なんで、コンディションもやっぱり日を増すごとにどんどん、どんどん上がってきていて、プレーのクオリティも上がって、まだ良くなると思います」

 仲谷はチームのため、自身の将来のために肉体とプレーを強化している。「海外行きたいんで、大学は。海外の相手でも通用する選手になりたいんで、収めることとか練習して、自分1人で決め切れる選手になりたいっていうのはあります」。好調な興國を前線で引っ張るパワフルなストライカー。成長を続けてどんなDFもねじ伏せ、ゴールと白星をもたらす。 


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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