新潟医療福祉大のキャンパス内に、サッカー人工芝グラウンドと野球サブグラウンドが完成し、25日に竣工式が行われた。同男子サッカー部を率いる佐熊裕和監督(60)は「素晴らしい設備が完成した。練習や公式戦開催はもちろん、サッカー教室などを通して地域とのつながりを深めていきたい」と喜んだ。

同部は05年の創部以降、大学キャンパスから約10キロ離れたアルビレックス新潟の練習場と隣接する新潟聖籠スポーツセンターアルビレッジを活動拠点としてきたが、今後は照明付きの人工芝サッカーコート1面とハーフコート1面、鉄筋2階建てのクラブハウスが完備された新グラウンドと併用する形で強化を進める。「1、2年生は選手寮から歩いて来れる距離。自主トレで個人技をアップさせるなど、より打ち込める環境が整った」。

部員は約150人。北信越大学リーグ1部7連覇中で、22年度の全日本大学選手権で準優勝に輝いた同部には金の卵が全国から集まる。OBのジェフ千葉FW小森飛絢(23)は現在J2で6得点を挙げ、得点ランク2位を走る。桐光学園高で指導した中村俊輔氏(45=横浜FCコーチ)を筆頭に、多くのプロ選手を育て上げる名将は「サッカーに没頭できる環境で、仲間と競い合いながら上を目指して欲しい」と話した。【小林忠】

○…サブグラウンドが完成した野球部は、今春に女子硬式野球部が誕生。男女で硬式野球部の総監督を務める佐藤和也総監督(67)は「少しずつだが、ようやくここまで(設備が)整った。さらに強化を進めたい」と力を込めた。