バルセロナが21日に行われたクラシコでヤマルのゴールが認められなかった判定を不服とし、同試合におけるすべての画像と審判団とVARとの間で交わされた音声を請求するため、通常裁判所に訴えることを決定したと、クラブの地元メディアであるカタルーニャ州のラジオ局RAC1が23日に報じた。

バルセロナは21日、サンティアゴ・ベルナベウで行われたスペインリーグ第32節レアル・マドリード戦で対戦するも、2-3の逆転負けを喫した。その際、バルセロナ側にとって容認できない判定があった。それは前半28分のシーン。ラフィーニャが蹴ったCKをヤマルがニアポストでうまく合わせたが、GKルニンにゴールライン上のギリギリのところでセーブされた。その後VARで検証された結果、ゴールラインを割っていないとの判断が下っていた。

このヤマルの「幻のゴール」に対し、バルセロナ陣営は皆が不満をあらわにした。シャビ監督やテア・シュテーゲンがゴールラインテクノロジーが導入されていないことを批判すると、ラポルタ会長は場合によっては必要な法的措置を取ること、そして再試合を求める可能性があることを訴えていた。

その後、バルセロナは即座に動き、クラブの法務部門を通じてスペインサッカー連盟(RFEF)に疑惑のシーンに関する書類を求める正式な書簡を送っていた。しかしRFEFはそのような資料をクラブに提供することはなく、今回も例外を認めることはないと回答していた。

またRFEFはすでに23日、この試合で主審を務めたソト・グラードおよびVARを担当したサンチェス・マルティネスとの間で交わされた会話を、同連盟のSNSで公開していた。その中にはヤマルの幻のゴールや、クバルシがペナルティーエリア内でルーカス・バスケスにファウルを犯し、PKを取られた際の会話が含まれている。

バルセロナはRFEFに満足いく回答を得られなかったため、今後裁判所を通じて、自分たちの正当性を訴えるとのことだ。

(高橋智行通信員)